原稿のためにアプリを開いたら書きかけの論破夢が出てきたのと、結構しっかり書かれてたので供養します🙏
※V3/3章、固定夢主
※唐突に終わります
「というわけで今回××××さんを殺したのは、超高校級の占星術師・水鏡すみれさんでしたー!」
罪が背に重くのしかかる。言葉が突き刺さって体が震えた。
モノクマの言うとおり、私は××××さんを殺した。誰よりも多く学級裁判を見てきたから絶対に生き延びられると思ったけど、無理だった。よく考えれば当たり前のことだ。シロとして裁判に参加したことは何回もあるけれど、クロとして参加するのは初めてのことなんだから。私が綿密に組み上げた事件は、最原君の丁寧な推理で見事なまでに崩されてしまった。
「…………」
モノクマの声の残響が裁判場にこだまする。
きっと皆にとって、水鏡すみれが犯人だったことは信じられないのだと思う。私も、私がこの学園で殺人をする羽目になるとは夢にも思わなかった。……モノクマから『屍者の書』の話を聞くまでは。
このコロシアイで死亡した人間を一人だけ蘇らせられる書物。モノクマ達からそれの存在を知らされたとき、ああ、私もうダメなんだ、と思った。その『屍者の書』を、喉から手が出るほど――たとえ誰かを殺してでも――欲しいと思ってしまっている自分に気付かされたからだ。
(天海君に、会いたい……)
心の中で呟いたら最後、自分の中で欲求がどんどん膨れ上がって、気が付いた時には手が着けられなくなっていた。
もちろん自制しようとはした。ここで呆気なく殺人を犯したらモノクマの思うつぼ。モノクマも〝視聴者〟も私の事情を知っている。
『水鏡すみれは天海蘭太郎のことが好き』。私の恋心を彼らに消費されるのは嫌だと思う。たとえこの気持ちが歪んだものであったとしても……。
でも同時に私の抱えた寂しさももう限界に達しつつあった。天海君がいないコロシアイなんて夢なんだ。次の朝起きて食堂に行ったら天海君が「おはようございます」って挨拶してくれるんだ。毎晩毎晩本気でそう思いながら布団を被っていた。
でも、そんな朝は今日まで一度も来なかった。
「うぅ……どうして水鏡さんなの……」
白銀さんがそう呟くと、彼女はさめざめと泣き始めてしまった。彼女の言葉をきっかけに、それまで一人一人の心の中で辛うじて堰き止められていた絶望の感情が一気に充満していく感覚があった。
「ねぇ、水鏡さん……キミはどうして……」
最原君の声が聞こえた。私の罪を暴いたのは結局今回も彼だったのだが、彼自身私が事件を起こした動機には辿り着いていないようだった。
ただあの事件で殺人を実行できたのは私だけで、私の行動と現場に残っていた証拠が一致していただけ。彼らの中で、私を殺人に突き動かしたものは未だ明らかになっていない。
「水鏡ちゃんが××××ちゃんを殺した理由なんて簡単じゃーん。天海ちゃんに会いたかったんでしょ?」
どうしてそれを。
「天海くんに……?」
「水鏡ちゃんって天海ちゃんのこと好きだったんでしょ? 天海ちゃんが死んじゃって寂しかったんだよねー?」
「ど……どうして王馬くんがそんなこと知ってるんだよ……」
「にしし! オレって水鏡ちゃんとコイバナする仲だからさー?」
王馬君の言葉なんか嘘だ。息をするように嘘をつく王馬君と会話をすると疲れるし、その癖に会話中こちらのことを見抜こうとする眼を絶えずこちらに向けてきているのを感じるのだ。だから、私を含めて王馬君となるべく会話しないようにしている人は多い。
王馬君の言葉なんて、ハッタリだ。今までにいなくなった人達からして、私が会いたいと願うのは天海君だと予想もできるはずなのだ。
でも、もう言葉が出ない。生きるために考えなければいけなかった言葉が。天海君を守るための言葉が。もう、私の言葉に理由は無いのだ。
「……ふーん、図星なんだ?」Close
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